昨日の続きを少々。
私は中学高校と現代文学だけは好きで学校の図書館に通いつめて教科書にタイトルの載っている本は一通り読んでいた。
もちろん好みに合わず途中で投げ出した作品も多いので、読破した数は人に誇れるほどのものではない。
だが、文アルに出てくる文豪は一通り「ああ、あの作品の人か」と分かる。
それに対してダンナさんは、思春期に漫画とゲームにどっぷり浸かっており、文系にも関わらず文学の読解力は絶望的である。
それでも分かり合えるはずと、智恵子抄の素晴らしさを滔々と語って聞かせたこともあった。
高村光太郎と智恵子のバックボーンを解説した上で、智恵子抄の作品を3つくらいピックアップして解説する。
一時間くらいかけてそれをした結果、ダンナさんから帰ってきた言葉はたった一言。
「奥さんが狂って死んだってこと?」
いや、何一つ間違ってないよ。
そうだよ。たしかにそうだよ。
その瞬間、私はすべてを諦めた。
ダンナさんのいいところは智恵子抄をそう略する代わりに
ダンナさんの大好きなジョジョ5部を「ギャングのボスを倒す話」とまとめても全く怒らないところだ。
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