私の憂鬱。

私の憂鬱。

私の憂鬱。第一話

頭の中の雑音。それを私は失くす術を知らない。 どうしたら静かな時を過ごせるのか。 どうしたら私は思うがままに生きられるのか。 最近考えるのはそんな事ばかり。 わからない、わからないわ。 だって私はもうとっくに大人になったはず...
私の憂鬱。

私の憂鬱。第二話

茶の間へと案内し座布団に座る様に促せばきょろきょろとしつつ目の前の男は腰を下ろす。 ちゃぶ台に、渋々ながら入れてやった麦茶をドン、と勢いよく置いてやれば進藤新がありがとうと言って口をつけた。一応最低限の礼儀はあるみたいね。 ったく...
私の憂鬱。

私の憂鬱。第三話

早速私に悪戯をしようとした新をたしなめて、頭痛が酷くなる前に終わらせてしまおうと考える。   「私に昨夜のような行為の一切をしないこと。 それさえ守ってくれたらここにいてくれてかまわないわ。以上」 「ちょっとまって。それって...
私の憂鬱。

私の憂鬱。第四話

「新、お願いがあるんだけど」 「ん?なぁに?」 「う…」   本題に入る前に、おもわず呻き声をあげてしまった。 いつかやめろ、と言ってやりたいのだが、なんだか指摘できずにいる新の癖なのか(おそらく狙ってやっている)なんなの...
私の憂鬱。

私の憂鬱。第五話

目の前の光景に思わず目を疑ってしまう。 えーと。 勘違いではないのだとすれば、というかこれが現実なら勘違いじゃないわよね? 新と、あっちは佐倉だ。なんでいるんだろう。 茶の間の、ちゃぶだいで。シチュエーションはちょっと雰囲気な...
私の憂鬱。

私の憂鬱。第六話

あー…眩しい。もう朝みたいね。小鳥のちゅんちゅんて声が聴こえる。 カーテンひいてもけっこう光がもれるから、なんかいつも一回は朝に目が覚めちゃうのよねぇ…。 昼まで寝たい日とかもあるんだけど。7時とか8時とかかな。   ぼんや...
私の憂鬱。

私の憂鬱。第七話

伸びをして、いつものように朝を迎える。 それが日常であるはずなのに、なんだか今日はいつもよりも清々しい気分。なぜだろう。   …ああ、そうか。   私はその事実に気が付いて、ふ、と微笑んだ。   「やっぱ部屋に鍵かけ...
私の憂鬱。

私の憂鬱。第八話

「深咲さん、ここは?」 「んん…すっごい気持ち良い」 「本当?でも、こっちも…すごくかたくなってるよ」 「もう、両方してくれたら良いじゃないの。あ、そこ…」 「ここも?すごいな、深咲さんの身体」 「ああ…」   驚きに...
私の憂鬱。

私の憂鬱。第九話

最寄り駅に着いた時、いまだ心の準備が出来ない私は駅のホームを出るのに強い抵抗を示した。 けれども森崎のここに新を呼ぶぞ、という発言に観念すれば渋々、彼女と連れたって家への道を歩いたのだった。   森崎が家に来るのは、初めての...
私の憂鬱。

私の憂鬱。第十話

森崎は、新の美味しい朝ごはんを食べてしばらくすると帰った。 結局あいつはなにしにやってきたのか。 新と私をからかうためか、いや、慌ててたのは私だけだったな。   「深咲さん、お昼はどうする?」 「新…だから言ったでしょう、...
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