BLの話

ダンナさんがアマプラ作品片っ端から見てる延長で
「さらざんまいって面白い?このキャラデザのミギーって人、ドラクエの絵よく描いてた人だよね。俺好き」
と言ってきた。

ダンナさんはBLが嫌いだ。
念のため言っておくとLGBTには偏見はない。
ただ私らの世代のジャンプオタクによくあった
「ジャンプは男同士の熱い友情物語で溢れていると思っている男子」
「ジャンプをBL漫画の巣窟として見るやおい女子」
の抗争の真っ只中にいた。

この抗争は至って単純なもので
前者の言い分は「お前ら、少年ジャンプの『少年』の字読めんの?メインターゲットは俺らなんだよ」
後者は「あんたらせいぜい本誌と単行本買うくらいじゃん。グッズやCD買い支えてるのは私らなんだよ」
というものである。

今思えば、中学生くらいの男の子が「花道と流川の友情アツいぜー!」って楽しんでる横で「あいつら絶対付き合ってるよね」とか言う私らも野暮だったと思う。
要するに上手く棲み分けができていなかったのだ。

で、話は戻るがダンナさんはこの前者の男子側だった。
だった、でなく今でもそうだ。
なので創作物のBLというものに生理的嫌悪感を抱いている。
きのう何食べた?も私が何度「キスすらしないから!」と勧めても単行本に触れようともしない。
私は「さらざんまい、BLアニメだよ」と釘を差しておいた。

でも、ダンナさんは時々私の言うことをスルーする。
ある日「さらざんまい見たよ。結構面白かった」と言ってきた。
え?面白かったの?マジで?大丈夫?
「まだ1話しか見てないけど全然BLじゃないじゃん」
あー!あー!1話ね!まだ春河が男か女かも分からない段階ね!分かった!ぴより分かった!

明日、さらざんまいの最終回を見る。
どんな結末になるか見当もつかないが、私は楽しみにしている。
ただ忘れっぽいダンナさんが2話以降を見ないでいてくれるのをひたすら願っている。

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