ホワイトデーの話1

昨日の夕方…18時頃だっただろうか。

TwitterのTLに「ケーキ屋さんにサラリーマンっぽい男の人が溢れてた。明日会社で渡すんだろうなぁ」というツイートを見かけ、ハッとした。

ダンナさんの職場のお返し買ってねぇ…!

自分のホワイトデーに肉寿司がもらえることで頭がいっぱいで完全に職場のお返し忘れてた。

ダンナさんは高齢者施設で相談員をやっている。

察しがつくと思うが、男女比が1:99とかの職場だ。

以前の職場で10人くらいからまとめて貰ったときととかは、バレンタインの翌日に通販でまとめ買いしていたが、今の職場は基本的に義理チョコはやらないらしい。

ただ、よくお世話になっている上司さん(女性)から一つだけいただいた。

一つだったから…!

一つだったから完全に油断してた…!

ていうかその前日、肉寿司行く前にハンズに寄って普通にホワイトデー売り場の前を通ったけど「あーホワイトデーだなぁ。まぁ私は今から肉寿司なんだけど」とか思ってて、完全に失念してた。

即仕事中のダンナさんにLINEで聞くと、当然彼も忘れていた。

すぐさまチャリで近所の商店街に行くと幸い洋菓子店がまだ開いてて、小洒落たラスクをゲットできて事なきを得た。

帰宅したダンナさんにそれを言うと

「そんな無理に買ってこなくていいのに。上司さん、お返しは気にしないでねって言ってたよ」

あのな!

「お返しは気にしないでね」ってのはな!

「お返しは1.2倍増しくらいでいいよ」っていう意味なんだ!

ちなみに「お返し期待してるよ」なら「5倍増しでね」ってことだ!

まだ、ダンナさんが20代独身男性とかなら、それも可愛いねーで許されるけど、万が一、嫁がそれを真に受けてお返し用意しなかったら、嫁の正気か健康を疑われる!!!

本当の本当にもらったら困るなら、はっきりした理由を添える。

もしそれがダイエットとかアレルギーなら、ハンドタオルとかに代替しなければならない。

基本的に女子のコミュニティは(私の場合)そういう風にできている気がする。

気の遣い合い戦争だ。

ダンナさんは「それしんどくない?」という。

もちろんしんどい人もいるし、昔ならいざ知らず今ならそういうしがらみから抜けて男性的に生きている人も大勢いる。

ただ、私は苦痛に思ったことはない。

祖母が元々そういう気遣いとか古い意味の女子力を重視する人で、小さい頃からそう教わってきたのもあるかもしれないが、考えてみればある種のゲーム感覚だったりする。

バレンタイン・ホワイトデーや滅多に会わない友達との飲み会などはソシャゲで言うイベントだ。

より気を利かせた方が勝つ。

もちろん金のものを言わせれば、例えばホワイトデーでも優勝できる。

でもそれはゲームで言うと重課金してイベントで優勝するようなもので「いや、勝ちは勝ちだけどそれはなんか違うんとちゃう?」ってなる。

つまりいかにお金をかけずに、センスのいいものを選ぶかというゲームだ。

もちろん勝てば嬉しいけど、負ければ「よーし!来年は今年の失敗を踏まえてもっと頑張ろう!」ってなる。

ゲームを一日中やっていたら、まぁ確かに疲れるけど、疲れより楽しさや充足感が勝つだろう。

ダンナさんは前述の通り女性比率の非常に高い職場にいるので、よく「気遣いができない」とか「もっと気配りをして」とか言われるらしい。

ダンナさんは男性としては割とよく気のつく人なのだが「ここで口を出していいのだろうか」とか「これ言ったら言いすぎじゃないだろうか」とか考えてしまうそうだ。

たぶん女子(特におばちゃん)コミュニティではお節介すぎるくらいでちょうどいいのだと思う。

ゲームなのだから、攻撃のターンは攻撃やりすぎてやりすぎることはないのだから。

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