義理チョコの話

昨日のブログにもちらっと書いたが、父が現役時代は会社内の義理チョコが制限されるなど考えられもしない時代だった。

父はそこそこの役職にいたのでお中元やお歳暮のような感覚で結構高いチョコを大量にもらっていた。

しかし父はビールと日本酒とつまみ以外全く興味がなく、ほとんど甘いものを食べなかった。

ここであげる側と齟齬が発生した。

父の酒好きは有名だったので、女子社員は皆揃ってウィスキーボンボンなどの酒入りのチョコを贈ってきた。

しかし、消費するのは私と兄だ。

私も兄もお菓子に入っていてもアルコールは一切受け付けない体質だった。

特に私は37歳の未だに料理酒すらも完全にアルコールを飛ばさないと頭痛で大変なことになる。

結果、母と祖母がちょっとずつ半年くらいかけて食べていた。

父が素直に「子供が食べたがってるので子供向けのにしてくれ」と言えばよかったのだが、父は昭和の頑固親父だったのでそんなこと恥ずかしくて言えなかったのだろう。

で、問題がお返しだ。

父はとにかく仕事以外には無頓着でお返しも母に丸投げだった。

なのでチョコを貰った時に箱に「山田さん」「田中さんと渡辺さん連名」など貰った相手をメモして、母にまとめて渡して、母がチョコの査定をした。

母が「あー、これは1000円くらい」「これは1500円だけど3人からだから1人500円だな」とチョコの目利きをして、デパートに買い物に行く。

そして一人ずつ、値段と、好みを知っている相手ならその人の好みにも合わせたお返しを選ぶ。

去年以前のものも記憶していてなるべく被らないようにする。

買ってきたものにまた「山田さん」「田中さん」「渡辺さん」とメモを貼って、3月14日に父に渡す。

母!!

その才能!!

他で活かせなかったの!!!!!?

他にどこでも活かせられそうなんだけど!!!!!!!???????

母はもともと人の世話をするのが好きで小学教師をしていたけど、出産を機に辞めた。

でも!!!!!!

もっとなんか秘書とかできそうなんだけど!!!!!!?????

私がダンナさんが職場でチョコを貰ったか気にしていたら「あー、もらったけどお返しとか気にしないでって…」

そういうわけにはいかないの!!!!!!

あの母を見てきて、そんなマネできるわけがない!!!!!

というわけで、私も最近チョコの査定能力を身に着けてしまっている。

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