TEXT / POEM

BACK TO ALL TEXTS ↗

短詩華歌

POEM / ARCHIVE

TEXT / 059

美しさ、正しさ、自由を兼ね備え

生きてる人など

一人もいない

鴎外をいい男だと

思うよになり

不惑の歳迎えつつあり

南極のごとく冷えた店一人

とんこつしょうゆを

掻き込む女

通夜の場で

スマホの音を切り忘れ

不機嫌になる遺影の叔父貴

カナヘイのスタンプ全部持っている

送るのは

あなたしかいないのに

イケメンになっても帽子の取りされぬ

中也

あなたは帽子が本体

愛の囁きなんていらない

いいねと

「草」とリプライください

正しき詩を説くバラエティ

正しき詩など

人は千年語り明かせる

地下街の

スナックパークの文字を見て

ポテチを買おうと言う三十七

高村を知らぬ男に

東京は空がないよと

呟いてみる

人生で初めて

親に中元を贈った

実は中身はちゅ~る

PayPayで

いろはすを買い生き延びる

正しき人としての熱帯夜

我と来て遊べや親のない雀

私は子がなく国が謗るが

来年のオリンピックで

どれほどの外人が死ぬか

賭ける夕暮れ

旅行誌の男二人が

おっさんずラブにしか見えぬ

映画の帰り

月に行けなくて泣いてる

かぐや姫

剛力彩芽のことではないか

正義とは自分の中にあるもので

人に叫ぶとそれは

戦争

久々に

カードゲームを買いました。

あなたと話すための二千円

総理とか批判されても分からない

ごめん、

わたしはあたまがわるい

amazonで全巻ポチる

菅原孝標女より

高い身分に

ハムスター、ねこ、ぬいぐるみ

私には

心に決めた人がいるので

ゴキブリを倒してくれるなら

あなたの

存在価値は十分にある

浮気とはどこからか聞かれ

セックスと

答えた母の気持ちを知る日

お飲み物別にしますか?

どっちでもいいので

毎日答えが変わる

名も知らぬ役者に必死で作られた

映画

アマプラで流し見してる

娘にと疑われもせず

お生憎

このプリキュアは自分用なの

20年前の化学の小論の

最適解を

夢で見る朝

青々し空を見下げて

お前らもレジャーか

盆の台風一過

窓のない小洒落た美容院の前

観察される

朝顔の鉢

整骨で肩に電気を流されて

眠る

私はまな板の鯉

君の作る料理が美味い

んじゃなくて

人の作る料理が美味い

ケンカした翌日

未読無視キメる

度胸は持ち合わせてる

蝉爆弾

慌てて避ける自転車で

残暑お見舞い申し上げます

デパートの辛いフェスを

つらいフェスだと

信じてるあなたが好きだ

痔になった。

ぎっくり腰にもなった。

母あの時はバカにしてゴメン。

昼過ぎの半月が好き。

満ち足りぬ顔して

お腹空かした目をして

案ずるより産むが易しよ

夕飯を

作るの死ぬほどめんどい6時

タピオカが美味しい私まだイケる

若者を追う

見苦しい真似

カレンダーと手帳を買いすぎ

後悔し

今年もやっと秋が始まる

コンビニで「毎度どうも」と言われると

行きたくなくなる

わたしはミミズ

買ったことないのに

一等前後賞

額を確かめる駅前の角

「寝てない」とテレビに怒鳴った

政治家の気持ちが分かる

アレ誰だっけ?

この曲は誰かと聞くと

Siriに聞く

私は君と話がしたい

冷凍の鯖の味噌煮の賞味期限

半年過ぎてる

私は女

こんな風な

雲が大好きなんだけど

語彙がないからスマホで撮ってる

生き辛い

世の中にした責任を取って

子供を作らずにいる

16時、 眠くてたまらぬ夕暮れで

「眠い 対策」ググってる

寝ろ

ぬり絵をし鬱対策というテレビ

私はずっと

ぬり絵をしてるが?

太陽の服を手に入れ

夏が終わる

ゲリラ豪雨がもうすぐ襲う

Googleのアプリに予定を入れている

とっくに機械に

支配されてる

大人になっても分からないことはいっぱいで

微分積分

辛亥革命

井之頭五郎のようには

美味そうに食べれないけど

これ美味しいね

生乾き

取り込むべきか迷ってるうちに聞こえる雷鳴

ベランダ

アドセンス

育児用品ばかり出る友よ

私はBLが出る

混んでいるATMで手間取って

違う

私は悪くないんだ!

近くには

プールなどない地下鉄で

大きな浮き輪ふたつ持つパパ

ゆずれもんサイダーが

今飲みたいの。

みっつ向こうのコンビニ行って

L玉が少し値上がりしてるけど

買わなけりゃ死ぬ

秋の夕暮れ

思い出の歌を夢中で聞いていた。

クロネコごめん

再配達票

むつかしいことばかりしてきたからね

一生何も

考えたくない

チャンネルは

全てあなたに任すけど

怖い話はつけないでくれ

語呂のいいツイートを

今見つけたの。

著作権とかどうなるのかな?

「grass」と「glass」を

未だに間違える

100段評価で5を舐めるなよ

殉葬に浪漫を感じて

30年

私卑弥呼に生まれたかった。

タマネギを切って涙を流すのは

呪いと騙した

母をたずねて

お祭りが雨天中止になったから

駆け込み入る

ラーメンの旨さ

混んでいる交差点を掻い潜り

夏の祭りが

今年も始まる

品書きに鯨ベーコンがあるけれどいいの?

美味いよ?

シーシェパードさん

お祭りの雪洞の群れに

TwitterのQRコードを

貼れないか訊く

6時まで昼寝をしていた

起こさない君が悪いの

外で食べよう

就活に心殺され

個性なき絵を描き出した

あなたが嫌い

自分だけ

正しいと思っている人が

SNSで戦争してる

おそろしい悪事はたらきたくなって

素麺三把

一人で貪る

八月の晦日生まれの

祖母の墓参りで

ようやく宿題終わる

樹はいいね

太り太るほど年輪と

言われ、褒められ、貴重がられて

徹夜して

24時間テレビ見た

私を誰も褒めなかった日

楽天で送料無料だったから

選んだチョコを

尊ぶ君に

花火見た。

祭りも行った。プールにも。

君と恋だけしませんでした。

空高くひこうき雲がはしってた

その日わたしは

こころをやんだ

「あ、この人フォローしてる」

見せたことないのに

やたら似るタイムライン

ある朝に突然私はハブられた。

第九惑星、

本から消えた日。

四と九を避けた病院

十階に眠った祖母は

苦しみ死んだ

ケンカして寝る場所がなく

床に伏す

寝室一つしかないお家

おでんにも

ありがとうとか言う世界

わたしは礼を言う相手なく

リンドウのピアス落として探す駅

買い換えれば?とか

言ったら殺す

通勤の駅で落とした宝くじ

多分

7億当たってたはず

3時間並んで手にしたタピオカを

落として喚く

赤子のように

終わり方分からず

グルグル周ってた

三人だけのハンカチ落とし

たしかにね

君はセロリが嫌いだが

山崎まさよしにはなれないよ

誕生日ケーキを作って来てくれる

君がゲイだと

気づけなかった

ヒロインが

幕間に唇交わすよな

誰にも言えない恋をしていた

蔵馬への

愛なら永遠に

誓ったよ

愛ってのは

お金じゃないと言っていた

「I」は見合いで年収見てる

真っ直ぐな黒髪嫌で

みほちゃんの

クルクルパーマに生まれたかった

ロスに住む友とのチャットの挨拶は

決まっていつも

「そっちは何時?」

可愛いと

「愛しいままであるべき」と

母は少女に呪いをかけた

昔(いにしえ)の心と記すことだから

惜しくないんだ

君との別れ