この季節に恋をしていた
終わることない恋をしていた
ぼくたちは
いつだって
そうやって生きて来た
それは
空が途方もなく高かった頃のはなし
またひとつ
地球が巡り
駆け足でやって来る季節
日ごと
遅くなる日暮れや
日ごと
増えて来る虫の音にも
ぼくたちは
恋をしていた
だから
こんなにも
今でも
この季節が待ち遠しい
まだ遅くないのなら
今から
君に
会いに行こうか