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8月17日(火)
今、妻の心は15歳。
そういえば当時は渋谷は女子高校生のメッカだったか。警察もどう見ても成人女性なのに自分を高校生と言い張る凛に困り果て、免許証から家を割り出したらしい。
俺は警官にしきりに謝り、身元保証の書類を書いて警察署を出た。
「おじさんありがとーなんかねー店とか道とかすごい変わっててーおまわりさんに尋ねたんだけどーなんかー『様子がおかしいから話聞きたい』ってーエンコーと間違えられたのかなーでもーおまわりさんにエンコー持ちかける程バカじゃないよーあたしー」
妻はフリルのついたミニスカートに胸のラインがぴったりとしたタンクトップを着ていた。腰も辺りの肌もチラチラ見える。
正直コスプレにしか見えない。これでは不審者と思われても仕方ないだろう。
「凛、ちょっと話をしようか」