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8月6日(金)
『彼女』の携帯を一世代古い物にした。アドレス帳は誰を入れていいのか分からなかったので彼女の実家と俺の携帯だけにする。
そして彼女を実家に帰すことにした。
メールで義父母に彼女の様子をありのまま伝えた。嘘みたいな話を義父母はあっさりと受け入れてくれた。
電車で三十分程の道で彼女はやたら自分の頬をさすっていた。どうしたのか聞いたら、朝からやけに肌荒れがひどい、肌年齢が5歳程増えたような気がする、なんだか太った気もするのでダイエットしたい、と言う。俺は苦笑するしかなかった。
実家に挨拶をして、来週会う約束をした。しかし、彼女にとっての『来週』とはいつなのだろうか。
別れ際に俺が『誕生日おめでとう』と言うと、彼女は心底嬉しそうにして、頬を赤らめ、大きく首を縦に振った。