この街は24時間呼吸を止めない
一瞬たりとも呼吸を止めない
食べ物を山と積んだ車が
コンビニの駐車場に飛び込む
この街は24時間呼吸を止めない
一瞬たりとも呼吸を止めない
呼吸を止められない街の代わりに
夜空は息をするのをやめた
息の礫であるはずの
白い星粒すがたを消した
この街は24時間呼吸を止めない
一瞬たりとも呼吸を止めない
この街はもう間もなくすると
酸素が耐えて闇へと還る
わたしはじきに消える街で
ほんの短い眠りに沈む
何もかも持ってて何も持たないで
「おやすみなさい、永遠に」