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朝になったら

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TEXT / 046

 苛立つほどに

 晴れた空の日

 ローカル線の

 ボックス席で

 ひとり微睡む日

 向かいの席には

 幼稚園の制服を着たこども、ひとり

 マタニティドレスの母さん、ひとり

 「お母さん、いま通ったの何?」

 「あれは下水場てね

  お水をきれいにして

  海に返してあげるの」

 「きれいになるの、

  どのくらいかかるの?

  朝になったらきれいになるの?」

 そうだね

 朝になったら何もかも

 きれいになってたらいいのにね

 一日が途方もなく

 長かった頃のはなし

 ふいに

 記憶喪失になったような気がして

 目を閉じた

 終着駅を告げる声に

 脳の中心が

 少し痛んだ