外は雪
夜更かしの記録更新は
毎年決まってこの日
窓の鍵を開けて
ストーブの前で
毛布にくるまって
じっと
わたしだけに微笑んでくれる
赤い服のおじいさんを
思い描いていた
あの頃
何より大切だったものが
どうでもよくなった
そのかわり
あの頃
考えもしなかった
そんな幸せを手に入れた
駆け巡る雑踏
ぼやける街灯の下
手を伸ばす
雪を待つ
流行遅れの赤いコートで
時間に少しルーズな
サンタクロースは
いつもの待ち合わせ場所に
どんなプレゼントを
持ってきて
今年は
どんな笑顔を
見せてくれるのでしょうか