今日は絵日記はお休みして
ちょっと長い文章を書きたいと思います。
というのも
連休で父が倉庫の整理をしていたら
おもしろいものがでてきたのです。
「ゆうこのあさごはん」
という絵本です。
作者はやまわきゆりこさん。
知ってる人はピンと来ると思います。
「ぐりとぐら」の作者さんです。
本当は「買って読んでねー」としたいのですが
この本、復刊ドットコムに入っているような限定物ですので
ちょっと中味を紹介したいと思います。
けさ、ゆうこは ねぼうしました。
冒頭一行目からダメダメです。
おかあさんに朝ご飯を一人で食べるように言われた
ゆうこはテーブルにつくと
ゆでたまごに顔が描いてあるのに気付きます。
そこで卵が当然のようにしゃべります。
「ぼくを たべないでよ。
それより はやく ぱんと ちーずを たべて
ぎゅうにゅうも のんでしまってよ。」
こいつ、自分だけ助かろうとしています。
それでも素直に卵以外の朝ご飯を食べたゆうこは
卵に塩を小指につけてなめるように言われます。
すると、みるみる体がゆで卵と同じサイズになって
卵と冒険に出かけることになります。
言っておきますが
小さくなることも
冒険に出かけることも
ゆうこは頼んでも望んでもいません。
外に出て木登りをしようという卵は
サルビアのくきを2本折って
1本をゆうこに渡します。
そして木登りをします。
見て下さい。
このニュートンが見たら激怒しそうな
重力を無視した登り方。
無理だろう。
というツッコミもむなしく枝にたどり着いたゆうこ達は
飛び降り自殺 ではなく
鳥のように舞い降ります。
よい子はまねをしないようにと言うテロップが必要です。
ふたりとも とべた!
すずめに なりました。
飛べたかとかはあえて無視するとして
すずめにはなってません。
どんなに飛べても
子供とゆで卵には違いありません。
そうして風に乗るゆうこと卵は
遠くまで飛んで行きます。
すると
おっと!大きな鳥が!
物語で言う「転」です。
ここで立ち向かうのか、それとも知恵で回避するのか。
こっちに くるのかな。
もう そろそろ かえりましょう。
ふたりは ゆうこの いえのほうに もどっていきました。
あっさりUターンしました。
いいのか!
物語の主人公としてそれでいいのか!!?
こうして
何事もなかったかのように
家に帰ったゆうこは
また謎のおまじないで元に戻り
おかあさんが洗濯からもどってくるというおはなしです。
ゆで卵を食べたかどうかは最後まで描かれていません
で、まぁ何が言いたいかといいますとねぇ。
私の母が
この話にほれこんで
私の名前をつけたということなんですよ
私「どんな子に育てたかったの?」
母「…なんていうかのんびりほんわかした……」
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