ecology




 地球にやさしいマークのついた
 ティッシュを下げて
 買い物から帰る。
 信号待ちの交差点を横切る
 ディーゼル車に顔をしかめる。



 当たり前に過ぎ行く日常は
 当たり前に続いていく



 中途半端な私は
 きっと
 歩くだけで
 地球のどこかを壊しているけど
 それでも
 生きるのをやめられない



 街にただ一つ残る草むらで
 この星の声を聞く



 この星が
 狂っていく私達を
 いつも愛してくれるように
 私達にも
 何をおいても
 愛している人がいる



 ごめんね
 ごめんね
 ありがとう



 地球になまやさしい私は
 人類に片思いをする星を
 哀れに思いながら
 今日もビニル袋一杯の
 燃えないゴミを出している
 
 

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