陽炎の音 自由詩 Twitter Facebook はてブ Pocket LINE コピー 2020.01.072020.01.08 すり抜けて行くのは 心 描かれた座標を一つ一つ確かめて 器用に裏路地をすり抜けて行く 甘く灼けた空に閉じ込めた 在りし日の夢と思い出と うず高く積もった数え切れないガラクタと 引き連れて いつか ここに 僕の元に還るように すり抜けて行くのは 心 通り過ぎて行くのは 影 失くした過去は いつの日かここに 集う 待っている 僕という 刹那にも満たない容物の存在を 聞こえるのは 僕の心を締め付ける たったひとつの 陽炎の音
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