あとりえ透明2

あとりえ透明2

あとりえ透明2「アッサム」

 恋をした    高校の入学式の翌日  講堂前の広場で桜舞う中佇むその姿  桜色に映える緑のカーディガン  清楚な...
あとりえ透明2

あとりえ透明2「ダージリン」

「高見原さぁ、いつまでこんな生活してんだ?」 「こ・ん・な・せ・い・か・つ……?」  寒い季節だった。  10年...
あとりえ透明2

あとりえ透明2「ハニートースト」

 ゴールデンウィークのある朝だった。 「お客様、来られますっ。お一人様、多分初めての方で女性ですっ」  携帯型...
あとりえ透明2

あとりえ透明2「パッケージ・ティー」

「こんなのメイドカフェじゃねぇ!」  我慢ならず俺は机を叩いて、立ち上がった。店中の客の視線が集まるが気にしな...
あとりえ透明2

あとりえ透明2「ハーブゼリー」

 別に娘を監視しようというわけじゃない。  そんな父親にだけはなるまいと心に決めていたのだ。  だが、心配ではな...
あとりえ透明2

あとりえ透明2「大吟醸」

「はーい、では皆さん。今月の売上報告を致します」  閉店後の店内で私含め4人の女性が集まっていた。月末の一度の定...
あとりえ透明2

あとりえ透明2「缶コーヒー」

 知らなかったわけじゃない。  でも、知りたかったわけじゃない。  私は世間から身を隠すように生きてきた。母親も...
あとりえ透明2

あとりえ透明2「ブラックコーヒーとカフェオレ」

「中条せつな……侑那せつな」  朝、朝食を用意しながらポツリと呟いた娘の言葉に俺は歯ブラシを床に落とした。 「...
あとりえ透明2

あとりえ透明2「クリームソーダ」

「それで結局一緒に暮らしてるの?」 「うん、とりあえず引っ越しじゃなくて居候的な感じで。でもずっと喧嘩してる」 ...
あとりえ透明2

あとりえ透明2「インスタントコーヒー」

「ごめん、好きな人がいるんだ」  その言葉に私は肩を落とした。  城崎先輩はこの春入学したばかり。地味だけど...
タイトルとURLをコピーしました